薬学部の概要
薬学部は、医薬品や薬品に関する研究を行い、薬学のスペシャリストを育成する学部です
。主に6年制と4年制のプログラムがあり、6年制は薬剤師資格の取得を目指し、4年制は研究職を中心としたキャリアを目指します。
薬学部の授業内容 低学年(1-2年次)
- 基礎科目:化学、生物学、物理学
- コミュニケーション:医療現場でのスキルを学ぶ
高学年(3-4年次)
- 薬理学:薬の作用機序
- 病態生理学:疾病の仕組み
- 機能形態学(解剖学):実習を通じた学び
- 有機化学:化学反応の実験
- 薬物動態学:薬の体内での動き
- 生薬学:生薬の特性
- 地域医療薬学:地域医療における薬学の役割
5-6年次
- 長期実務実習:病院や薬局での実習(約5ヶ月間)
- 臨床薬学:実際の医療現場での学び
- 卒業研究:自らのテーマで研究を行う
- 国家試験対策:集中的な試験準備
定期試験と卒業試験
- 定期試験:年に2回(前期末と後期末)実施
- 卒業試験:通常、国家試験の1〜2ヶ月前(12月〜1月頃)に実施
卒業率と国家試験
- 卒業率:多くの大学で90%以上
- 薬剤師国家試験合格率:近年は68〜72%程度で推移
国家試験合格率が低い理由
1. 試験の難易度:広範な知識を問う高難度の試験
2. 合格基準の厳しさ:相対評価と必須問題の得点率要件
3. 教育カリキュラムの変更:試験問題の傾向変化への対応
4. 受験者の準備不足:広大な試験範囲に対する学習時間の不足
5. 大学間の教育格差:教育の質やサポート体制の差
国家試験対策と予備校
国家試験対策として、多くの学生が予備校を利用しています。予備校では、以下のようなサポートを受けられます:
- 体系的な学習プログラム
- 専門的な指導
- 最新の出題傾向に沿った対策
- モチベーション維持のサポート
予備校を利用することで、合格率が向上する傾向があります。ただし、個人の学習意欲と努力が最も重要です。
卒業後のキャリア
6年制卒業生
- 薬剤師:病院や薬局での調剤や服薬指導
- 製薬会社:研究開発や品質管理
- 医薬情報担当者(MR):医療関係者への情報提供
4年制卒業生
- 製薬会社:研究開発や品質管理
- 化粧品会社:研究開発
- 食品会社:機能性食品の開発
- 研究機関:薬学関連の研究
- 公務員:薬事行政に関わる業務
- 科学捜査官:科学捜査研究所(科捜研)での勤務
費用
学費(6年間)
- 私立大学:約1,200万円〜1,300万円
- 国公立大学:約350万円程度
一人暮らしの生活費(6年間)
- 家賃:約432万円
- 食費:約216万〜288万円
- 水道光熱費:約72万〜108万円
- 通信費:約72万円
- その他生活費:約216万〜360万円
総額(私立大学の場合)
- 学費と生活費の合計:約2,200万円〜2,560万円
結論
薬学部は、専門的な知識と実践的なスキルを身につける場所です。
国家試験の合格率は決して高くはありませんが、適切な学習計画と努力によって、合格の可能性を高めることができます。
大学での6年間の学びは、単に国家試験合格のためだけではなく、将来の薬剤師としてのキャリアを築く重要な基礎となります。
また、4年制卒業生も研究職や関連産業で幅広く活躍しています。
薬学部への進学を考えている方は、長期的なキャリアプランと経済的な準備を考慮しながら、慎重に決定することが重要です。
国家試験の合格率だけでなく、大学の教育内容、サポート体制、自身の適性なども総合的に判断しましょう。
薬剤師としての意欲ややりがいを持って入学しないと、卒業も難しく、薬剤師になってからも働くモチベーションを維持するのが難しくなります。
自分の夢を諦めずに、前向きに挑戦してください。
何となく、、で薬学部に入らない方がいいでしょう。
おそらく、留年、退学、国家試験不合格になります。
他の学部と違い、ひたすら勉強、実験です。
ただ、大学にとっては、緩やかなところもあるようです。
しかし、合格率は下がります。
正直なところ、大学の偏差値の差がすごく広いです。
下の方では、文系の人でも合格できるでしょう。
合格率の高い大学は、とにかく厳しく、試験対策もしっかりしていて、途中で、留年、退学者が多く
最後に、、、落ちそうな人は卒業試験で落とします。
そして、合格率を高く保つようにしています。
4年制で研究職に就けるといわれてますが、大学によって差があると思います。
実際の就職先や研究内容を確認した上で大学を決めましょう。
大手の研究職で働く人は、国立大学の人ばかりです。
私立の大学で研究職という仕事の内容が大事です。しっかり確認しましょう。
薬学部に入ろうか、迷っている方は、
命に関わる仕事なので、安易に入学せず、よく考えてみてください。
ただ、薬を渡すだけの仕事ではないです。
薬局などはサービス業です。コミュニケーション能力が必要です。
でも、そこは経験を積めば問題ありません。
人間関係も他の職種に比べると、かなり良いと思います。
上司からの説教とか、聞いたことないです。意地悪とかもないです。
大学の違いも関係ありません。お給料も一緒だし、結局は本人が仕事ができるかどうかです。
薬学生の皆さんは、あと少しで国家試験ですね。
大変だとは思いますが、頑張ってください。
健康管理が大事なので、しっかり食べて、睡眠時間を削らないようにしてください。
結構、国試に向けての勉強で体調を崩し、留年する人もいます。
気をつけてくださいね。