こんにちは! ===一般の方や学生さん向けにも発信しています==
今回は、日々の業務で欠かせない「疑義照会」についてお話しします。
疑義照会は、患者さんに安全で効果的な薬物治療を提供するための大切なプロセスです。
ここでは、その目的や手順、注意点について分かりやすく解説します。
1. 疑義照会の目的
疑義照会は、処方内容に不明点や疑問点がある場合に、処方医に確認を行うプロセスです。
これにより、患者さんに最適な治療が提供できます。
2. 疑義照会の手順
疑義照会の手順は以下の通りです:
処方内容の確認**:まずは処方せんの内容をしっかり確認し、疑問点を見つけます。
例えば、同じ処方せんの薬同士や他の病院の薬との飲み合わせが悪いものがないか、
明らかに薬の量や回数が間違っている場合
患者様のお話と内容が合っていない場合、また医師に言い忘れたが、この薬は余っているのでいらないと言われた場合など、理由はたくさんあります。医師がまだ紙媒体を使用してた頃は間違いが多い医師は、とにかく間違いが多く問合せが多かった思い出もあります。
患者さんからの情報収集**:必要に応じて、患者さんから追加情報を聴取します。
医師への問い合わせ**:電話やFAXで医師に疑問点を確認します。
問い合わせる前には、医師から代替案を求められたりしますので、あらかじめ調べておきます。
ここで、すぐ医師に確認できるとは限りません。診察中は声掛けできない医院さんもありますので、診察の合間に看護師さんが医師に聞いてくれます。その時は時間がかかることを患者様にお話しし納得してもらう必要があります。
処方の修正**:医師からの回答を受けて、必要に応じて処方を修正します。修正するといっても、処方せんの医師が書き込む欄には決して書き込みません。下にある備考欄に変更の旨などを記載します。
記録の残留**:全てのやり取りを記録に残します。
3. 記録の重要性
疑義照会の内容と回答は、処方せんの備考欄や調剤録、薬歴にしっかり記録しておきましょう。これにより、他のスタッフとも情報を共有しやすくなり、同様の疑問が再発した際にも役立ちます。
4. 記録に含めるべき項目
記録には以下の項目を含めると良いでしょう:この記録については薬局でかなりの違いがあり戸惑います。
- 疑義照会を行った日時
- 照会先の医療機関名、医師名
- 疑義内容
- 回答内容
- 対応した薬剤師名
5. FAXでの疑義照会
大きな病院ではFAXの問い合わせが多いので、あらかじめ、問い合わせのFAX用紙を準備しています。患者情報、薬局情報、問い合わせ内容などを簡潔かつ分かりやすく記載しましょう。 視認性を高めるために、サインペンの使用や矢印の活用などの工夫も効果的です。
ただし、返事が返ってくるまで何時間も待つ時もあります。
6. 注意点
疑義照会を行う際は、患者さんの状況をよく確認し、医師との信頼関係を損なわないよう配慮することが大切です。丁寧な対応を心がけましょう。ここは病院の前の薬局の場合、医師との連携ができるよう、普段から信頼関係を築いている場合は問題ないでしょう。
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以上が、疑義照会に関する基本的なポイントです。日々の業務での疑義照会がスムーズに行えるよう、ぜひ参考にしてくださいね!
と言われなくても薬剤師の方はきちんとされてると思います。
不明点や付け足したいこと、間違っていることなどありましたら、気軽にお声掛けください。